パンク探偵が挑む異世界ミステリ!『キッド・ピストルズの冒涜』の魅力
パンク探偵が挑む異世界ミステリ!『キッド・ピストルズの冒涜』の魅力
マザーグース×ミステリの斬新な融合
山口雅也の『キッド・ピストルズの冒涜』は、英国の伝承童謡「マザーグース」を題材にしたミステリ短編集です。物語の舞台は、探偵士という職業が実在するパラレル英国。ここでは、探偵が警察以上の権限を持ち、事件解決に挑むという独特の設定が展開されます。
主人公・キッド・ピストルズの魅力
本作の主人公であるキッド・ピストルズは、七色のモヒカンヘアとパンクファッションに身を包む異色の探偵。見た目は破天荒ながらも、冷静な推理力を持ち、数々の難事件を解決していきます。彼の相棒であるピンク・ベラドンナも個性的なキャラクターで、二人の掛け合いが物語にユーモアとスリルを加えています。
収録作品とその特徴
本書には以下の短編が収録されています:
- 「むしゃむしゃ、ごくごく」殺人事件:食べ物にまつわる奇妙な殺人事件。
- カバは忘れない:記憶と謎が絡み合うストーリー。
- 曲がった犯罪:歪んだ正義がテーマのミステリ。
- パンキー・レゲエ殺人:音楽と犯罪が交錯する事件。
どの作品もマザーグースの一節が巧みに織り込まれ、物語の鍵となっています。
読者の評価と影響
『キッド・ピストルズの冒涜』は、1993年の「このミステリーがすごい!」国内編で8位にランクインするなど、高い評価を受けました。その斬新な設定と独特の世界観は、ミステリファンのみならず、幅広い読者に支持されています。
まとめ
パンク探偵が活躍する異色のミステリ『キッド・ピストルズの冒涜』は、マザーグースの童謡を題材にしたユニークな作品です。探偵士制度が存在するパラレル英国という設定と、個性的なキャラクターたちが織りなす物語は、ミステリ好きなら一読の価値あり。
マザーグースの謎を解くパンク探偵たち
# 「キッド・ピストルズの冒涜/山口雅也」
中古本情報
- 収録内容: マザーグースの童謡を題材としたミステリ連作短編集
- 主人公: パンク探偵の推理と活躍を描いた作品
- 舞台: 名探偵が存在するパラレルな英国
- 著者インタビューと新井素子のエッセイも収録
発行詳細
- カテゴリ: 中古本
- ジャンル: 文芸 小説一般
- 出版社: 光文社
- 出版社シリーズ: 光文社文庫
- サイズ: 文庫
- 発売日: 2018/09/01
この作品は、古典的なマザーグースの童謡を現代のミステリに昇華させたユニークな試みとなっています。パンクスタイルの探偵が活躍する世界観は、古典的要素と現代的要素の調和が見事です。また、著者のインタビューと新井素子さんのエッセイも付属しており、作品の背後にある創作の背景や魅力をさらに深く理解することができます。