麗しの男装の姫君――運命に抗う姫の壮麗な物語

男装の姫君が紡ぐ愛と運命の物語

シャロン・シュルツェの『麗しの男装の姫君』は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルの一冊として、歴史ロマンスの魅力を存分に味わえる作品です。亡き父の遺志を継ぎ、男装して城を守るジュリアナ。彼女は純潔を守り、修道女のような生活を送りながら、女性としての自分を封じ込めていました。

しかし、ある夜、深手を負った騎士を森で発見したことで、彼女の運命は大きく動き始めます。寝ずの看病を続けるうちに、ジュリアナは彼のたくましい体とハンサムな容貌に心を奪われていくのです。彼は敵かもしれない――それでも、彼の青く美しい瞳に惹かれる気持ちを抑えきれません。

宮廷か、政略結婚か、それとも自由か

ジュリアナに残された選択肢は、宮廷に出仕するか、会ったこともない相手との政略結婚か、それとも男装を続けて城を守るか。彼女は清廉潔白な心を持ちながらも、美しき騎士との出会いによって、恋する恍惚感と一抹の不安の狭間に置かれることになります。

この作品は、運命に抗いながらも愛を見つけるヒロインの壮麗な物語です。歴史ロマンスの醍醐味を存分に味わえる『麗しの男装の姫君』を、ぜひ手に取ってみてください。